あの一団は・・・何?
崇光の地下から上がって来た時、異様な光景が目に入った。
10人ほどが遠巻きになって進んでいるのだが
みんなの注意はさり気なく中心に集まっている。
売り場店員もチラチラ見ている。
すぐに無遠慮な視線を投げる香港では珍しい光景だ。
果たして、彼らの中心にいたのは・・・セカセカ歩く
小柄なおばさんだった。
何が珍しいのだろう??
後方からアプローチを開始した時、何かに気付いた。
セロハン・・テープ?
肩口やオールバックの後頭部に張り付いた無数のテープを認めたのである。
「?!」
その瞬間、化粧品コーナーの前で足を止めた彼女は周囲を睥睨した。
なんと、その口元には白いボロキレがつけてあり
無数のセロハンテープで顔に固定してある・・・
マスク・・・代わりでつか?!
凍り付く
ASIMO。
いや、足元。
周囲も同じ反応で、ちょっと輪が緩む。
後ろからヒソヒソ声が聞こえる。
やがて、彼女は再び歩を進めた。
どうするか・・・
躊躇したが、追い抜きざま肩越しに撮影してみた。
振り向くと・・・訝るように睨んでマス(>o<)
怖ぇ~!
軒尼詩道に飛び出すと、トラムに駆け込み 画像を確認した。
思わず背後を確認して嘆息する・・・。
あの・・・鼻、痒くなりませんか?