清純なオサーンの、チンケで退屈極まる旅行記

by wan_chai
 
カテゴリ:他国( 112 )
 
買えなかったもの@サイゴン
「ミスター、バラを買わない?」

サイゴン河のナイトクルーズから桟橋に戻った時
浅黒い顔をした6~7歳の少年が赤いバラ数本を手に 前に立ち塞がった。
黒いシャツはヨレヨレでボタンも無く、ひどく色褪せている。

「要らないよ、ホテルに戻るだけだし」
と、道の向こうに白く光るホテルを顎で差したが

「安いよ、1本3ドルでいいからどう?レディーにプレゼントするといいよ!」
と、全く意にも介さず付きまとう。

ほうほう、旅先で女性に花を贈るのもいいかもね! 
って、はな垂れ小僧に教わってどうすんのよ!
ヒヨコに求愛の仕方をレクチャーされてる孔雀みたいだ

もう、発情しちゃうぞ♡
羽根、拡げちゃいますから!

il||li _| ̄|○ il||li
       イツモヤッタ・・・。

次は交尾のレクチ"/(;-_-) イテテ・・・

っていうか、高いYO!

公園を横切り 往来の激しい道に差し掛かったが、尚も食い下がってくる。


それにしても・・・ふと思い出す。
バンコクWTC前の歩道橋にいた物乞いの太ったガキ(足を蹴られた)
深圳の羅湖駅前でタクシーに群がる表情の無いガキ(手帳をひったくられた)

「・・・。」



改めて少年の目を覗き込む。クリクリした綺麗な黒い瞳だ。
「どう?買うの?何本??」

「1回だけチャンスをあげよう。1本1ドルだったら3本買う。交渉は無し。」

「え~?!安すぎるよ・・・2ドルが限界だよ」

「ベンタイン市場で半額以下で売ってるじゃねぇか!もういいよ。」

「待ってよ、ミスター!ミスター!1ドル50!」

泣きそうな声にも振り向かず、ホテル正面のドアに向かう。
二人のドアマンが恭しくドアを開けると、背中越しに
「ミスター!1ドルでいいから!御願・・」

音も無くドアが閉まった。
外の喧噪が幻だったかのような静寂に包まれる。
強い耳鳴りを感じながら軽く息を吐き出すと
白い石造りの階段を上がり、踊り場のヴィクトリア調の椅子にゆっくり腰を落とす。

中庭のプールが闇の中にボーッと浮かび上がる。
a0023740_0301846.jpg

子供達が浮き輪で楽しそうに遊ぶ声が耳に届く。
プールサイドでは母親達が気怠い表情でトロピカルドリンクを見つめている。
グラスに添えられた蘭の紫色がライトの中を妖艶に揺れる。

やがてスタッフが分厚い、そして真っ白なタオルを子供達に持って来た。


「・・・・。」



急に弾かれたように立ち上がる。
椅子の木でできた脚が床石を擦ってギギィと音を立てる。

一足飛びに階段を駆け下りると、ドアマンの怪訝な顔を無視して
再び熱気の中へ・・・。。

通りの左右と公園を見回し、しかしやはり 求める姿が無いと悟ると道端に腰を落とした。

道路では相も変わらぬバイクの騒音とライトが行き交う
すぐ横ではガソリン屋が燃やす油が異臭を放つ。
道路の染みが黒々と足下に繋がっているのを焦点の定まらない目で見つめた。



30分ほどそうしていただろうか。
気配を感じて立ち上がると、後ろに立ったベルボーイが
「大丈夫ですか?お客様・・・」
と声を掛けてきた。

力無く頷くと「大丈夫、ありがとう」とだけ答え、黙って部屋へと戻って行く。
ベッドに身体を横たえ、やけに高い天井を見つめて呟く

「あいつ・・・美人の姉ちゃんとかいないかな・・・」



これは1997年頃の話です。
余談ですが冒頭のナイトクルーズでは吉幾三の「酒よ」をベトナム語で熱唱していて

すごーーく冷めますた

ちなみに、この船は昼間見ると

こんな顔
[PR]
by wan_chai | 2005-10-07 00:47 | 他国
 
幸福のポイント
煙草の匂いをご存知だろうか?

正確には、葉煙草の香り。
収穫後、乾燥工程を経た煙草の葉の香りは
例える物が無いほどに官能的で甘く、切ないほどに芳しい。

これを加工して火を点してしまうと臭い紫煙に化けるのは何とも皮肉。

珈琲もドリップしてカップに注げば香りが立つが
実は珈琲豆がその魅力を最大限発揮するのはミルで挽く瞬間である。
この馥郁たる香りを知ってしまうと、珈琲を挽いて貰うなんて実に勿体ない。
出来うることなら飲まなくて良いから挽かせろと言いたい位である。

煙草も珈琲も完成品は全く嗜まないのだが・・・。



実は1週間前の予定では今日から中国に暫く行くつもりだった。
この時期、香港往復は¥21,000円。
大阪より近いんデス。(実は成田が死ぬ程遠いというオチ)

しかし、アタクシ大事な事を忘れてマシタ!

この時期の中国って・・・

The 国慶節!



ガ━━━(゚Д゚;)━━━ソ!

中国人民が大挙してレジャーに勤しみ、店や市場は皆休む。
ただでさえ使いにくい公共交通は荒れ狂い、移動も買い物もままならぬ。。
小姐は郷に帰り、公安は不良外国人を取り締まる←関係無いですから!


そこで、第2候補地たるバンコクに切り替える・・・
ちょっと時期がずれて10月中旬。往復航空券は¥28,800也

・・・って
高いYO!!(ToT)

しかし、どうしても以前から勉強したかった事があるので
今回は採算度外視で渡る事にした(予算は常に上限¥50,000)

予算が苦しいので、今回はアパートを借りる予定。
現在航空券のリクエスト中・・・
a0023740_1857268.jpg

もう、1年半も彼の地を踏んでいない。
随分遠ざかっていたものである・・・。
パッポンの街の灯が呼んでいる(ToT)


えぇ、ここまでやってようやくアフォさ加減に気付きましたよ。
10月中旬って・・・



とっくに国慶節終わってますから!!

_| ̄|○
[PR]
by wan_chai | 2005-09-27 19:07 | 他国


S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
タグ
ブログパーツ
最新のトラックバック
屋台のトウフー
from ポンポコ研究所
ひも
from ポンポコ研究所
"Pizza怪獣"なayo。
from lazy*ayo
新春は、田舎をサイクリング
from ポンポコ研究所
プリンス粥店(โจ๊กป..
from ポンポコ研究所
以前の記事
2014年 09月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月
2004年 10月
2004年 09月
2004年 08月
2004年 07月
2004年 06月
2004年 05月
検索
MENU
ライフログ
カテゴリ
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
関連リンク