少数民族が数多く集まる雲南省の省都、昆明。
一年中春の陽気に恵まれており、春城とも呼ばれる。
まさしく春の日差しを思わせる昆明の陽気に
朝から無意識に噛みしめていた奥歯が緩む。
しかし残念だが、楽しい時間ほど過ぎ去るのは早い。
旅立ちを迎えて昆明での思い出を振り返ると
本当に一瞬の出来事だったかの様だ。
・・・せいぜいが15分位ですが(-_-;)
というわけで、再び上海航空の機内に戻る。
航空小姐がにこにこ笑いながら
「又、ここに座るでしょ?」
と、先ほどまで座っていた席のヘッドレストをトントンと叩いて示す。
前回のフィリピンが最悪の日航(JO)だったので
上海航空のサービスが余計に際立つ。(しかもあちらはCクラスである。)
水平飛行に入るとすぐにハンバーガーが配られた。
軽い機内食だけど、まだ腹は減らないので半分だけ食べた。
一口だけのつもりだったのが、意外に美味しかった・・・←食欲と戦った人
昆明も標高1,900m近い所にあるが
そこから更にテーブル状になった台地を一気に上り、地形は本格的な山岳になる。
そして機長が着陸態勢をアナウンスすると、B737は大きく右にバンクした。
左翼の先には雪を頂いた美しい山が青く光る。
得も言われぬ神々しさに思わず息をのんだ。
程なく、飛行機は小さな空港へ停まり エンジンを停止した。
丽江(麗江)、今回の最終目的地である。