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清純なオサーンの、チンケで退屈極まる旅行記

by wan_chai
 
雨季のチャイティーヨー その1(7/16)@ヤンゴン
小学生の頃、ふと手にとった父の本。
その特集にあった中の一枚の写真に目が釘付けになった。

V字に開脚して妖しく微笑む美女"/(;-_-) イテテ・・・

崖の上に危ういバランスで留まる、黄金色の巨石。
それも、男たちが上に乗っているのに落ちない。
なんと不思議な光景だろう。

しかし当時のビルマは、あまりにも遠く
まるでそれは、ガガーリンが宇宙から撮った地球の写真の様に
遠い遠い存在で、自分が行ける場所とは夢にも考えなかった。

散策からホテルに戻り、朝食を摂る。
雨季のチャイティーヨー その1(7/16)@ヤンゴン_a0023740_18504063.jpg

朝食ブッフェは期待していなかった割に美味かった。
特に、豆入りのご飯が美味しい。

朝食後、茶を喫しつつ‎考える。
黄金の石がある、チャイティーヨーパゴダまでは
ヤンゴンから約200kmで、距離的に日帰りは可能な筈。

しかし実はこの旅程、既に挫折していたのだった。



日本出発前、ホテル予約を頼んだミャンマーの旅行会社に
チャイティーヨー行きを打診した所、以下の答えが帰ってきた。

*雨季の為、ツアーは無く、車チャーターしかない。
*山道を走るトラックは雨で停まる事もある。その場合は大雨の中を45分歩く事になる。
*トラックは満員になるまで走らないので、雨季には長時間待つ事が多い。
*車チャーターは1日299ドル

最後の値段で一気に萎えた。
タクシーに直接交渉するのも有りだけど
登頂中の待機など、英語が通じない怖さがつきまとう。
何しろ、明日の早朝には帰国なので下手なリスクはとれない。

と言う訳で、実は既に諦めていた
V字開脚は温泉場で見ればいいや。
(どうして西日本と山陰の温泉はストリップがあるんだろう?)

一応、ソゾにも昨夜 希望を伝えておいたが
知り合いに交渉してみる、との答えだった。
とりあえずはバゴー辺りまで行こうと言うことで
今朝の待ち合わせを約束していた。

果たして、時間通りにソゾはロビーで待っていた。
昨日も思ったけど、彼は時間に几帳面だ。
これは東南アジアでは極めて珍しい。

「チャイティーヨー、行けます」

彼は興奮気味で開口一番、言ってきた。

「友達のタクシーが200ドルで行くって言っています。」

行けるのは嬉しいが、それは高すぎる。
全部込み(ソゾへの謝礼込み)100ドルなら、行くと伝えると
深刻な顔をして、タクシーの運転手と喧嘩を始めた。
後で聞くと、ガソリン代が高いので儲けが全然無いとゴネられたらしい。

最終的に、太ったオサーンの運転手が

「行こう。」

と手を差し出したので、握手して車に乗り込んだ。
激ボロいサニーはエアコンも壊れていて、走るとガタガタ音がする上に
A/Tも故障していて、たまに変速しなくなる。

ところで、後ろで煙草を吸っている人は誰だい?

「私の友達。チャイティーヨーに行きたいです。」

と言う訳で、朝10時。
運転手とソゾ、友達、アタクシの4人乗車で東へ向かった。
雨季のチャイティーヨー その1(7/16)@ヤンゴン_a0023740_1994921.jpg

道中、友達君が持っている布を見せてくれた。
ロンジーだ。

「これを履きませんか?」

いいの?
早速、道路上で着替える。
結び方が難しいけど、ソゾがきっちり結んでくれた。

薄手のスカートみたいなもので、スースーするけど快適♡
袴と同じ感じになる。

2時間ほど走った所で食事休憩をとる。
雨季のチャイティーヨー その1(7/16)@ヤンゴン_a0023740_1915353.jpg

場所はこの辺
既にバゴーの街の外れに当たる。

何を食べようか・・・
雨季のチャイティーヨー その1(7/16)@ヤンゴン_a0023740_19164170.jpg

ソゾが教えてくれるのは良いのだけれど
日本語があやふやなので、結局自分で見る方が早い。
雨季のチャイティーヨー その1(7/16)@ヤンゴン_a0023740_19171797.jpg

調理場はこんな感じ。
雨季のチャイティーヨー その1(7/16)@ヤンゴン_a0023740_19174415.jpg

さぁ、食べるとしよう。
雨季のチャイティーヨー その1(7/16)@ヤンゴン_a0023740_19175947.jpg


ここから先は山に近いので天候が変わると思われる。
時間的な制約もあるので、早めに出よう。
雨季のチャイティーヨー その1(7/16)@ヤンゴン_a0023740_19203478.jpg

って親父!何ビール飲んでんだ( ゚Д゚)ゴルア!

「大丈夫です。ミャンマーではビールはお酒じゃ無いです。」

法律的な事じゃなくて、酔っ払い運転を心配してるんですけど。
いくら郷に入っては郷に従うとは言え、雨季の山岳路をほろ酔いで走るのはリスキーだ。

「ビールは酔っ払わないから大丈夫。」

この、赤ら顔で鼻歌歌いながら立ちションしてる親父がシラフだと言うんか
ヽ(`Д´)ノ

しかし、背に腹は代えられない。
危なそうだったらアタクシが運転すると言う条件で、再び出発した。
雨季のチャイティーヨー その1(7/16)@ヤンゴン_a0023740_1923345.jpg

by wan_chai | 2012-10-18 19:36 | 食べ物
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