清純なオサーンの、チンケで退屈極まる旅行記

by wan_chai
 
食の不可逆性(3/25)@イロイロ
古い物が好きだ。

と言っても、家中にゴミを集めてうっとりするアレではない。
長年、大事に扱われて来た物からは人智を越えたなにかが感じられる。
3年で壊れるハイテクのデジカメよりも
親子3代受け継がれるアナログのライカの方が美しい画が撮れるのは
まさしく、こんな所にあるんじゃないだろうか。

古い道具には前のオーナーの扱いが如実に表れるものであり
その人となりさえ見えることも珍しくない。

相手の過去を認めて惚れ込み、その上で自分との歴史も刻んで行く。
男女の関係と同じだ。
相手を自分色に染めようとすると、あっさり壊れてしまう所も。

イロイロに再上陸して向かったのはモロ教会の側にある
Panaderia de Molo
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1800年頃、モロ教会の建築で煉瓦の固定に卵白を使用する方法をスペイン人が伝えた。
余った卵黄を無駄にしない為にベイクショップを作ったのが、この店の原型と言われる。
まさに、モロ教会の、そしてイロイロの歴史が刻まれた老舗だ。

しかし、そのパッケージはと言うと・・
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全然美味しそうじゃないっすよ?(+_+;)
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かなり期待薄で工場を見せて貰う事にする。
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認識は一変した。
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確かに日本の感覚で言えば、衛生管理も製造技術も立ち後れた工場だ。
でも、我々は知っている。
近代化された工場でロボットやアルバイトが作る食べ物の味気無さ。
日本から、まともな食べ物が無くなって久しい。

食の安全の意味が無菌や賞味期限、無糖と、はき違えられている日本では
昔ながらの職人が作る美味しい物は
コスト面でも「いわゆる衛生面」でも立ち行かず、どんどん消えている。

今日までマクソやKFCで作る、食品と言うより工業製品と言うべきゲテ物が
街中の食堂や総菜屋を駆逐して来た。
子供の頃、本物を食べる機会が無かった人間は大人になっても本物の味が理解できない。

確かに この工場はHACCPもISOも取れない。
時代後れの工場だが、後れたままで良いのである。
一度、退化した文化は容易に戻ることは無い。

確かに賞味期限は短いし、無菌じゃない(というか、かもされまくり)が
安全で美味しい物を作る事の方がよほど大事なのである。
そう、日本には殆ど無い・・・( ̄ー ̄)

僕が美味しいもん、持って帰るねん!
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あっっ!!
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by wan_chai | 2010-07-28 23:05 | 食べ物 | Trackback | Comments(24)
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Commented by yoyatora at 2010-07-28 23:27 x
工場内の写真が美しいですね。
映画見てるみたい。

おしかちゃん、「キャット空中3回転」で!!
あっ、鹿か。。。
Commented by wan_chai at 2010-07-28 23:35
よやとらお姉ちゃん
僕、そのギャグ知らないで・・・
この工場、とっても広くて僕が遊ぶ場所も沢山あるねん!
Commented by yoyatora at 2010-07-28 23:40 x
>僕、そのギャグ知らないで・・・

おしかちゃ~ん、ニャンコ先生に怒られちゃいますよ~
ニャンコ先生の声は「キンキン」がやってるのよ~
Commented by marunyanpekenyan at 2010-07-28 23:45
えぇ~あの有名にゃニャンコ先生知らないんで鹿ぁ?
>親子3代受け継がれるアナログ
アナログで木製でジャバラが付いたカメラで
ガラス板がフィルムってのが 確かまだ実家に有ったはず?何代前のだろぉ?
実の姉ぇが持ってったかにゃぁ?
Commented by xxayoxx at 2010-07-28 23:47
感慨深~い…。
我が家で例えると和服がそれにあたるかな…と。
代々受け継がれたもの、また形見分けで頂いたり…とね。
それらには、新品にはない思い入れがあり、人の心も感じます。
今の職人には到底採算に合わないと言われる手の込んだ品々も。

食品も、化学調味料で誰もが美味しいと感じる食べ物で溢れ
素材本来の旨みを忘れてしまってる(ワタシも含)
最近作って貰ってないけれど、母の素朴なプリンの味が恋しくなりました…。
Commented by wan_chai at 2010-07-28 23:47
よやとらお姉ちゃん
昔の話はわんちゃい兄ちゃんも知らないらしいで。
でも、カンカンとランランなら見た事あるって言ってたで!
Commented by wan_chai at 2010-07-28 23:53
ままにあさん こんばんは~^^
その先生って、誰ですかと^^;;
・・・ぐぐってみますた。

放送開始 1970年

いくら何でも そんな昔の番組、知りませんYO(ToT)
まだ生まれてませんから。

ガラス板の写真機、調べてみると写真乾板と呼ばれる板で
昭和初期には殆ど消えていたとか。

ままにゃさんの成人式はこれで撮ったとか?!?!
Commented by wan_chai at 2010-07-28 23:55
ayoさん こんばんは~^^
そうなんです。
洗濯機で洗えたり、ミニだったりと新しい物も出ていますが
何代にも渡って大事に使われた服には
色々な想いが詰まっているんですよね。

勿論、大事にされて来た事が条件ですが。

化学調味料は、今や使わないとクレームが来ます♡
味が薄いと・・・。
Commented by toramaman at 2010-07-29 00:00
無菌じゃない。 って意味じゃ 我が家も 日本にはほとんどなくなった 珍しい珍種(?) かしらん? ̄▽ ̄?

素朴な味… 恋しい っす# ̄ ̄#
Commented by wan_chai at 2010-07-29 00:11
寅母さん こんばんは~^^
と言うか、無菌の状態が不自然である事に気付かないと
イカンですよね。
人間は無数の常在菌と共生しているのに・・・。

素朴なイモリ焼きですか?!
Commented by まめ苗 at 2010-07-29 01:23 x
釣った魚が美味しそうで、船の上でさばいて海水で洗ってて普通にやりますが、なんだか美味しいんですよね『ビブリオ、ビブリオ~』って歌いながらですが、お腹壊したことないです。ワイルドでしょうか
人間って体力あれば菌とともに立派に生きて行けるとおもいます。
Commented by bossma30 at 2010-07-29 06:49
ワタシの持ち物で、もっとも古いモノというと 夫かしら。
壊れかけてるけど、新しいのが手にはいるまでは、使いますわ。
Commented by David at 2010-07-29 09:07 x
wan_chai さん
スペイン人が持ち込んだもの、
他にもいろいろ有りますよね~
プラスチック製の赤色のバネの量り
懐かしいです…
きっと誤差が1~2グラムくらいありますよね
でも、ハンドメイドのビスケットだから
そこが、良いのかも…
同じ大きさで、同じ味の食べ物が、一年中
製造され販売されている方が、異常なのかも。。。
Commented by wan_chai at 2010-07-29 09:36
まめ苗さん おはようございます^^
腸炎ビブリオ、釣った直後であれば
なかなか発症まではしないかも。
むしろ、怖いのはアニサキスですね。
勿体ないですが、内臓は必ず捨てた方が良いと思います。
Commented by wan_chai at 2010-07-29 09:37
bossmaさん おはようございます^^
も・・持ち物・・・?!
新しいのが手に・・・??

他人事ながら凹む話ですね(+_+;;)
Commented by wan_chai at 2010-07-29 09:41
Davidさん おはようございます^^
フィリピン文化の底流には多くのスペインがありますね。
改めて考えてみると、土着の文化って何だろうと思う位・・・。

日本ではホモジナイズが品質管理の常識になっていますが
季節のある自然界の産物で作っていたら
毎日味が違うのが本来の姿なんですよね。

ワインやチーズが毎年同じ味だったら
気持ち悪いと思いますけどねぇ^^;
Commented by kaonoi at 2010-07-29 10:22
いやいや、ライカとかはかなり近代的ですよ
たかだか4~50年前ですから
カメラ・オブスクラ とは言いませんが ダゲレオタイプであれば尊敬します

と言うか、最近のカメラ女子(及び女子好き男子)が
ライカとかを持つのはすこぶる好ましいです
ちゃんと撮影していますからねぇ
私の年代以上のオヤジがライカを持つのは
見せびらかしたいだけでしょう

そんな金があるんだったらH90を100台買った方が実用的ですよ
Commented by wan_chai at 2010-07-29 22:38
かおのい師匠 こんばんは~^^
確かにライカは意外に新しい方ですよね。
とは言え、一般に流通するフィルムが使えなければ
さすがに愛用し続けるのが難しいのも事実なので
年代的には、あの辺りじゃないでしょうか。

ご指摘の通り、骨董趣味でコレクションしている人達は
かなり残念な感じですね。
値段もつり上がりますし・・・。

アタクシにとってはnewFM2が基本です。
全然使いこなせませんでしたが・・・(+_+;)←カメラ音痴
Commented by tanukidaponta at 2010-07-29 23:04
>1800年頃、モロ教会の建築で煉瓦の固定に卵白を使用する方法をスペイン人が伝えた。

ほほ~
凝集コルクの製造で、卵白を接着剤に使うのは知っていたポンが、こんな重いものまで張り付けていたとは...

いつ崩れてくるか、気になって寝られないポン~~(笑)
Commented by Annepa at 2010-07-29 23:38
工場の仕切りがアミダくじになってる工場って、
あまり聞いたことがないですね??

本当においしいものをいかに安全にお客様におとどけするか??
これはいかに自分に正直になりながら、仕事を勧められるかにかかってくると思います。
ホントにおいしいものを常に同じ状態でお届けするというのは、
本当に難しいことですよ(-_-;)
Commented by wan_chai at 2010-07-29 23:39
狸田所長 こんばんは~^^
意外に結着剤も使わず煉瓦を積むだけという所も
まだまだあるポン~
まぁ、外に漆喰を塗り固めるので動かないポンが
地震が来たら積み木より簡単に崩れるのは保証できるポン♡
Commented by wan_chai at 2010-07-29 23:43
Annepaさん こんばんは~^^
これ、下に役割が書いてあって
その日の担当がアミダで自動的に決まると言う
最先端の勤務シフト策定システムだそうです。

原則、作り手がお客の顔を見られる範囲でやる事が
安全で美味しい物の限界ですよね。
これは物作りをしていれば、厭でもぶち当たる壁ですが
密室の工場で大量生産していれば
安全な物なんて出てきません。

まして、毎回均質な物を出すなんて不可能ですよね。
味とテクスチャを100%化学合成できるなら
別ですが( ̄ー ̄)ニヤリッ
Commented by saltycaty at 2010-07-30 19:11
Catyも骨董品には興味はないが、古いコピティアムとか行くのは好き♪
でも、オールドタウン・ホワイトコーヒーみたいに
チェーン化したお店の方が、
若い人たちは行きたがるんだよね。←もちろんCatyも若いけど(笑)
綺麗でお洒落だし、わかる気はするけど。

あれっ、これ釈迦頭?←こんな風に生るんだね。
Commented by wan_chai at 2010-07-30 22:36
きゃてーさん こんばんは~^^
残念ですが、東南アジアや中国でも味覚破壊は進行してますね。
日本でもファミレスが出始めた頃に近い気がします。
(見た目が)清潔で、洒落たデザインは
味がそんなに良くなくても、何となく足が向きやすいですよね。

今じゃファミレスなんて行こうとも思いませんが^^;;;

アタクシもこれ、釈迦頭だと思って撮りますた。
滅多に木では見ないですよね・・・。
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